コピー共有では、最新状況をすぐに判断しづらい
手術日、空き枠、術式、麻酔、入院日数、術前検査、担当医などを、分院からも同じ鮮度で確認できる仕組みが求められていました。
OVERVIEW
この事例で大切だったのは、紙の台帳を電子化することそのものではなく、本院と分院の医師・スタッフが「同じ最新情報」を見ながら、手術予定を判断できる状態をつくることでした。
医療法人 hi-mex・耳鼻咽喉科サージクリニック老木医院様は、大阪府和泉市を拠点に耳鼻咽喉科診療を行う医療機関です。本事例では、患者様の個人情報や具体的な診療内容ではなく、手術管理業務における情報共有・運用改善の取り組みとして紹介しています。
手術を行っていない分院の医師も、本院でオペを執刀する。そのため、分院側でも最新のオペ台帳を確認できることが必要でした。以前は紙の台帳を週に1回コピーして送る運用だったため、空き枠や変更内容の確認に時間差が生じていました。Salesforce導入後は、拠点を問わず空き枠を確認し、その場で必要事項を入力できるようになりました。
手術日、空き枠、術式、麻酔、入院日数、術前検査、担当医などを、分院からも同じ鮮度で確認できる仕組みが求められていました。
手術予定、患者情報、手術内容、術前検査、レポート出力をSalesforce上でつなぎ、現場の確認・入力導線を整理しました。
空き枠確認から必要事項の入力までを同じ画面で行えるようになり、導入後の項目追加や表示調整にも継続して対応しています。
BEFORE
耳鼻咽喉科の手術管理では、手術日を決めるだけでなく、術式、手術時間、麻酔、入院日数、担当医、術前検査、感染症・既往歴、付き添いベッド、帳票出力など、多くの情報を正確に扱う必要があります。
以前は紙のオペ台帳を週に1回コピーし、分院へ送付していました。分院の医師が本院で執刀する運用では、最新の空き枠や予定変更をその場で確認したい場面があり、紙の共有だけでは判断と入力に時間差が生じていました。
手術予定は一度決めたら終わりではありません。医師、看護師、管理部門など複数の職種が関わるからこそ、変更があったときに同じ情報へ素早くたどり着ける運用が重要でした。
SUPPORT
現場のやり方を無理に変えるのではなく、耳鼻咽喉科の手術業務に合わせて、入力・確認・出力・運用改善の流れを整えました。
本院・分院の連携、手術決定、術前検査、手術説明、当日運用、帳票出力までの流れを整理し、必要な情報項目を洗い出しました。
週表示・月表示のカレンダーで手術予定と空き枠を確認し、必要事項を登録できる導線を整備しました。
患者基本情報、術式、麻酔、入院日数、手術日、ムンテラ、術前検査などを確認・更新できる構成にしました。
手術予定表や関連書類を業務で使いやすく出力できるよう、項目や並び順を現場の使い方に合わせて調整しました。
閲覧専用にしたい利用者や、入力・修正を制限したい範囲に合わせて、現場運用を踏まえた権限調整を行いました。
術式追加、検査項目追加、レポート出力、表示調整など、運用後に出てくる相談にも継続して対応しています。
PROJECT FLOW
医療現場では、一度作って終わりではなく、実際の運用を見ながら調整し続けることが重要です。
分院の医師も本院で手術を執刀する運用を前提に、手術台帳に必要な情報、カレンダー表示、手術順番、術前検査、帳票出力などの要件を整理。
Salesforce上でスケジューラー、患者管理、手術情報、レポートの基本導線を構築。
医師・看護師・管理部門が実際に使う場面を想定し、操作方法や確認ポイントを整理。
運用開始後に発生した術式、検査項目、禁忌、感染症、帳票項目などの追加要望へ対応。
日常運用で発生する疑問や不具合、出力・権限・操作上の相談に継続して伴走。
CHALLENGE
一番難しかったのは、手術管理を単なる予約表として扱えない点でした。術式、検査、担当医、入院日数、帳票などが一つひとつ現場の判断に関わるため、画面や項目の設計にも細かな配慮が必要でした。
運用開始後も、術式の追加、術前検査項目の追加、手術室や順番の表示、年齢や医師名の表示、レポートへの項目追加、閲覧専用アカウントの設定など、実務に根ざした要望が継続的に出てきました。
患者様を待たせないため、スタッフが迷わないために、どこまでをシステムで支え、どこからを運用ルールで補うのか。現場の使いやすさとシステム制約のバランスを取りながら改善を重ねました。
RESULT
コピーを待って確認する運用から、同じ最新情報を見て判断できる運用へ。手術に関わる情報を一つの場所に集約し、確認・更新・出力の流れを整理できました。
分院からもカレンダーを起点に手術予定や空き状況を確認し、必要事項をその場で入力できるようになりました。
同じオペ台帳を前提に確認できるため、拠点をまたいだ予定確認や情報共有が進めやすくなりました。
患者基本情報、術式、検査、入院日数など、手術に必要な情報をまとめて確認できるようになりました。
手術予定表や関連書類に必要な情報を反映しやすくし、確認・出力の流れを整えました。
術式や検査項目、表示内容の追加・調整にも継続対応し、使い続けられる仕組みに育てています。
導入後の疑問や細かな修正にも対応できる体制を維持し、現場の運用改善を支えています。
ACCOMPANYING SUPPORT
医療現場の業務システムは、導入して終わりではありません。日々の診療の中で見えてくる改善点に対応できることが、定着の鍵になります。
手術管理のように、医師・看護師・管理部門が同じ情報を扱う業務では、画面の使いやすさ、入力項目の粒度、権限、帳票出力、既存業務との整合性が成果を左右します。ソリデンテでは、現場から出てくる要望を一つずつ整理し、業務に合わせて改善を続けることで、実際に使われる仕組みづくりを支援しています。
NEXT STEP
蓄積された手術管理データを、現場の負担軽減と、より安全で効率的な医療現場の運用改善につなげていく段階へ。
担当者ごとの操作差を減らし、誰が見ても分かる運用ルールへ整備。
現場で使う手術予定表や関連資料を、より確認しやすい形へ継続改善。
将来的には手術件数、術式、キャンセル理由などを改善活動に活用する余地があります。
CONTACT
Salesforce、Microsoft 365、Google Workspace、LINE WORKSなど、現場の業務に合わせたクラウド活用と運用定着を支援します。紙やExcelで続いてきた大切な業務を、現場に無理なく根づく形へ整えたい場合はご相談ください。